- 離れて暮らす親が心配。
- 安否確認できるサービスを知りたい。
こういった疑問に答えます。
まずは結論から。
1人暮らしの高齢者でも、『民間サービス』や『自治体の支援』を活用することで安否確認を行うことができます。
このページでは、1人暮らしの高齢者の安否確認をするにはどのような方法があるのかケアマネージャーが解説しているのでぜひ参考にしてください。
- 民間サービスを活用した安否確認方法
- 自治体の支援を活用した安否確認方法
民間サービスを活用した安否確認方法
民間サービスは発生する費用が自己負担となりますが、公的サービスでは受けれない細やかな支援を受けれます。
行政のサービスは利用できる条件や対応範囲に制限が決められていることが多いですが、民間サービスを組み合わせることによって、安否を確認できる機会を増やすことができます。
ホームセキュリティ会社の活用
1人暮らしの自宅の防犯と手厚い見守りを行ってくれるのがホームセキュリティ会社です。
費用の平均は月額6,000円~7,000円程度。
緊急通報装置の設置やセンサーによる異常事態の感知、緊急時のかけつけ等のサービスを受けることができます。
高齢者向けの配食サービス
高齢者向けの配食サービスは、高齢者世帯の自宅までお弁当を届けてくれるサービスです。
希望すれば食事形態(キザミ、やわらか食等)、たんぱく塩分調整なども対応可能。金額は1食500円~800円程度。
1日1食からの利用も可能で宅配スタッフが訪問してくれるため、安否確認を兼ねていることが多いです。前もって連絡先を伝えておくことで、異変があった場合に連絡をもらうことができます。
介護保険サービス(デイサービス・ヘルパー)
介護保険サービスを利用するには、要介護認定を受ける必要があります。
『要介護認定』と聞くと、”身体機能が低下した高齢者が受けるもの”という印象を受けるかもしれませんが比較的自立した方でも軽度の認定に該当するケースは多くあります。
要介護認定を受けることによって、デーサービスやヘルパー等の介護保険サービスを利用することが可能となり、安否確認を行うこともできます。
デイサービスについて
日中自宅からデイサービスの事業所に通って、機能訓練や入浴の支援を受けることができます。
要介護度によって利用できる回数が異なりますが、軽度の認定でも週1回から利用することができます。
ヘルパーについて
介護保険のヘルパーは、要介護度に応じて週1回から利用することが可能です。
「身体介護」と「生活介護」に分かれており、それぞれの内容は以下となっています。
利用者さんの身体に直接触れて行う介護のこと。着替えの介助や、食事の介助など。
利用者さんの生活を支援する介護のこと。掃除、洗濯、調理など。
訪問した際に利用者さんに異変があれば、ヘルパーが担当ケアマネに連絡し、担当ケアマネから家族にも報告が入ります。
自治体の支援を活用した安否確認方法
自治体の支援を活用した安否確認方法は、民間サービスと比較すると対応範囲は限定的ですが費用が低額なのが特徴です。
民間サービスと組み合わせることによって、より良い生活環境を作ることができるでしょう。
ヤクルトの見守りサービス
乳酸菌飲料で有名な「ヤクルト」には”愛の訪問活動”と呼ばれる高齢者の見守りサービスがあります。こちらのサービスは自治体を経由して申し込むことによって利用することができます。
自治体によって、このサービスの有無や費用は異なりますが、利用したい場合は、あなたの親が住んでいる自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
- 地域をよく知るヤクルトレディが直接、商品を届けてくれる。
- 週に1回~2回配達、見守りを行ってくれる。
- 費用は、無料又は低額。異常があれば連絡してくれる。
ヤクルトの見守りサービスは自治体を経由して、申し込んだ場合のみ利用することができます。それ以外の場合は、配達のみとなります。
緊急通報装置のレンタル
1人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を対象に緊急通報装置を貸し出すものです。
費用は低額で月額0円~1,000円程度です。
- 体調に異変が起きた際に、その装置を押すことによって受診センターが必要に応じて救急車の手配や安否確認、緊急連絡先への連絡等をしてくれます。
- ペンダント型や据え置き型などがあり、どのタイプの装置を選べるかは自治体によって異なります。
地域の高齢者サロンへの参加
高齢者が住み慣れた地域で過ごすことができるよう”高齢者の通い、集いの場”として「高齢者サロン」が全国的に取り組まれています。
- 地域住人が主体となって運営されており、高齢者であれば誰でも自由に参加できる地域交流の場。
- 月に1回程度の開催で、内容は健康体操や会食、カラオケ大会、血圧測定などの健康チェック等様々。
地域の高齢者サロンに参加したい場合は、自治体に問い合わせてみましょう。
開催されている場所、日時、内容について確認することができます。
まとめ:サービスの組み合わせで見守りはできます。
今回は「高齢者の1人暮らしで安否確認ができる方法6選」について解説しました。民間サービスと自治体のサービスを併用することによって、より安心できる生活環境にすることができます。
介護保険サービスの利用を検討されている方は、以下の記事で「ケアマネージャーの依頼方法」について解説しているので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。